リーダー候補を育てる際、
心理的安全性がどれほど重要かを
見落としていないでしょうか?

心理的安全性とは、
失敗を恐れずに意見を述べたり、
新しい挑戦に取り組むことができる
職場環境を意味します。

この安全な空間がなければ、
リーダー候補たちは自らの可能性を
広げる機会を失いがちです。

 

心理的安全性を確保することで、
候補者は自分の成長に集中でき、
リーダーとして必要なスキルを
自然に磨くことが可能になります。

これは短期的な成果だけでなく、
組織全体の持続的な成長を
支える基盤ともなります。

 

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ロードプロファイル
喜多庸元(きた のぶゆき)です。
IT企業経営とICT顧問をしています。

 

●経営者と人事の連携で生まれる心理的安全性

心理的安全性を育むには、
経営者と人事が協力し、
それぞれの役割を
果たすことが欠かせません。

経営者は組織全体の方向性を示し
リーダー候補にとって
明確な目標を設定することが
求められます。

一方で、人事は
候補者が挑戦できる環境を整え、
心理的なサポートを提供する
役割を担います。

 

両者が連携することで、
リーダー候補は自信を持ち、
積極的に新しいタスクに
取り組めるようになります。

たとえば、経営者が
候補者の成功体験を共有し、
認める文化を推進すれば、

人事はその経験を元に
候補者のさらなる成長計画を
作ることができます。

 

●心理的安全性を確保する具体的ステップ

心理的安全性を
組織で確保するには、
以下の具体的なステップが役立ちます。

 

▼信頼関係を築くコミュニケーション手法

・経営者や上司が候補者に対し、オープンな対話を心掛ける。
・質問や意見を積極的に受け入れ、評価する。

 

▼フィードバックの与え方と受け入れ方

・フィードバックは建設的かつ前向きに。
・候補者自身がフィードバックを恐れずに活用できる環境を作る。

 

▼チーム全体での心理的安全性向上の取り組み

・チームメンバー全員が意見を自由に言える文化を醸成。
・リーダー候補が安心して新しいアイデアを試せる場を提供。

 

●成功事例から学ぶ心理的安全性の効果

心理的安全性を実現した企業では、
リーダー育成の成果が
顕著に表れています。

例えば、ある企業では
若手リーダーが新しいプロジェクトを主導し、
その結果として売上が
前年同期比で20%向上しました。

この成功の要因は、
挑戦を奨励し、失敗しても
フォローアップを欠かさなかった
組織文化にあります。

 

株式会社カヤックでは、
心理的安全性を重視した
組織づくりを実践しています。

役職にとらわれない自由な意見交換や、
ランダムに選ばれた2人組での
相互フィードバック制度を導入。

また、半期ごとの査定では
失敗事例の共有も行っています。

これらの取り組みは、
メンバー間の相互理解を深め、
新しいアイデアが生まれやすい
環境づくりにつながっているとされています。

 

こうした成功事例は、
心理的安全性が短期的な成果だけでなく、
長期的な成長をもたらすことを
証明しています。

 

●持続可能な成長のための次の一手

心理的安全性を
組織文化に根付かせるには、
経営者と人事が継続的に
取り組む必要があります。

具体的には、
以下のような施策が効果的です。

  • 心理的安全性を重視したリーダー育成プログラムの継続的な見直し。
  • 社内で心理的安全性の重要性を共有するためのワークショップや研修の実施。
  • 候補者の進捗をモニタリングし、必要に応じて計画を調整。

 

これらを通じて、
心理的安全性はリーダー育成の
基盤として機能し、組織全体の
持続的な成長を支える柱となるでしょう。

 

 

心理的安全性を重視した
リーダー育成プランを取り入れることで、
組織の未来が大きく変わる可能性があります。

あなたの会社でも、今こそ
このアプローチを検討してみませんか?

 

(一社)日本適性力学協会
認定WDコンサルタント
喜多庸元

 

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