社員のやる気や
エンゲージメントを高める手段として、
“表彰制度”が非常に効果的だということは
ご存知ですか?
意外と取り入れていない会社が
まだまだ多いように思います。
しかし、
社員の努力や成果を認めることで、
組織の士気が上がり、次のステップへの
成長意欲が生まれます。
ただ、その表彰制度が
本当に「公正で透明」なものでなければ、
逆に不満や疑念を引き起こすリスクも……。
・・・
ロードプロファイル
喜多庸元(きた のぶゆき)です。
IT企業経営とICT顧問をしています。
メリットもリスクもある表彰制度。
では、どうすれば効果的に機能する
表彰制度を実現できるのでしょうか?
今回は、その5つのポイントをお伝えします。
1. 社員が納得できる表彰基準の設定
「この表彰制度なら納得できる」
と社員に思ってもらうためには、
まず基準設定が欠かせません。
基準はただの数字や評価項目ではなく、
社員が心から共感し納得できるものであるべきです。
定量的評価に基づいた表彰制度だけでなく、
定性的な評価も取り入れることです。
そのためには、ワークショップや
アンケートなどを通じて社員の声を
よく聴くことが鍵となります。
こうして現場の意見を反映させれば、
社員に
「自分たちの意見が基準に反映されている」
という実感が生まれ、自然と
モチベーションが高まるのではないでしょうか?
2. 表彰基準の透明化
次に大切なのは、設定された基準を
社員にわかりやすく伝えることです。
ただ伝えるだけではなく、
視覚的なツールも活用し、
基準や評価方法をインフォグラフィックなどで
グラフィック化することで、社員の理解が深まります。
また、表彰することが
自社のビジョンや経営理念と
どのようにリンクしているのか?
これを明示することで、
どのような人物が重要視されるのかを
明確化することができます。
この透明性が、組織内での信頼の基盤を強固にします。
3. 表彰候補者へのフィードバック
表彰制度は受賞者だけを対象にして終わりではありません。
惜しくも選ばれなかった社員にも、
フィードバックを行うことで
「成長のサポート」
を続けることが大切です。
評価ポイントや改善点を伝えることにより、
モチベーションが維持され、
社員一人ひとりの成長につながります。
特に成長のプロセスを示すことで、
戦力の強化を図ることが出来るでしょう。
フィードバックは単なる表彰の延長ではなく、
社員を育て、組織全体の成長を促すための
貴重なアプローチといえるでしょう。
4. 定期的な基準の見直し
一度設定した表彰制度はそれで完成ではありません。
組織や社員が成長し続ける中で、基準も
アップデートすることが必要です。
例えば、社員数が増えたり、
部署が増えたりした場合、
全社表彰だけでなく部署内での表彰制度を
取り入れることも出来ます。
現状にマッチした表彰制度を維持できるのです。
こうした継続的な改善が、組織全体の
エンゲージメントをさらに高めるのです。
5. 社員と共に成長する組織へ
表彰制度の最終目標は、単に表彰を行うことではなく、
社員のやる気やエンゲージメントを引き出し、
組織全体の成長を支えることです。
社員が納得できる基準を設け、透明性を確保し、
定期的なフィードバックを行うことで、
組織の一体感が増し、自然と
エンゲージメントも持続的に高まります。
なぜ、その表彰制度をとりいれているのかを
社員の立場から言語化してください。
●まとめ:効果的な表彰制度のための5つのポイント
効果的な表彰制度を構築し、
組織のエンゲージメントを高めるために
重要な5つのポイントは次のとおりです。
- 社員が納得できる表彰基準の設定
- 表彰基準の透明化
- 表彰候補者へのフィードバック
- 定期的な基準の見直し
- 社員と共に成長する組織へ
これらを取り入れ、
社員と共に成長する組織を築きませんか?
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(一社)日本適性力学協会
認定WDコンサルタント
喜多庸元
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