●本当に“忙しい社長”が成功しているのか?

多くの経営者は毎日、
現場の業務に追われています。

数字のチェックやトラブル対応に時間を奪われ、
本来取り組むべき未来の設計は
後回しになっていないでしょうか。

一方で、余裕を持ちながら
成果を上げている経営者もいます。

この違いはどこから生まれるのでしょうか?

 

・・・

 

ロードプロファイル
喜多庸元(きた のぶゆき)です。
IT企業経営とICT顧問をしています。

 

●忙しさが生み出す錯覚と自己満足

忙しさに浸っていると
「頑張っている自分」に安心してしまいます。

例えば、

・長時間働くことで成果を出している気になる

・現場に顔を出すことで社員に尊敬されていると信じる

・「自分がいないと回らない」と思い込む

・考える時間がなく意思決定を先延ばしにする

・暇を持つことに罪悪感を抱き休めない

これらはすべて
“忙しいがゆえの自己正当化”です。

しかし実態は、
経営者が未来を考える時間を奪い、
組織の自立を阻む落とし穴です。

もしあなたが忙しさに浸っているのなら、
それは“社長”ではなく、個人事業の延長にすぎません。

未来を描き、
組織を育てるのが社長の役割であり、
現場に縛られている限り、
その一歩は踏み出せないのです。

 

●数値計画で満足してしまう落とし穴

売上目標や利益率といった
数値計画を立てると
「計画を立てた」ことで
安心してしまいがちです。

もちろん数値は不可欠ですが、
それだけでは実行力につながりません。

計画を動かすのは“人”であり、
チームの才能をどう活かすかによって、
計画が成果に変わるかが決まります。

数値を作ることより、
数値を実現する仕組みづくりこそが
経営者の仕事です。

 

●才能を起点にした事業計画づくり

才能起点の事業計画とは、
数字や市場規模から逆算するだけでなく、
チームの強みから出発する方法です。

例えば、

「発想力」
「人を巻き込む力」
「数字を構造化する力」

といった強みを基盤に設計します。
これにより計画は現実に即し、
実行のスピードも高まります。

逆に才能を無視した計画は、
どれだけ美しくても
机上にとどまりがちなのです。

 

●これからは“暇な社長”が格好いい

才能を起点に計画を立てると、
役割分担が明確になります。

経営者が苦手な領域を強みを持つ
メンバーに委ねやすくなるからです。

その結果、経営者は
「自分しかできない仕事」に集中できます。

現場に張り付く時間が減り、
未来を描く時間が手に入るのです。

 

経営者にとって時間は最大の資源ですが、
それを取り戻す鍵は、

“才能起点の計画”

にあります。

かつては「忙しい社長」が
頼もしいと見られました。
しかしこれからの時代は逆です。

暇を持つ社長こそ、組織を信頼して任せ、
未来を考える余裕を持つリーダーです。

暇を確保することは怠けではなく、
経営者の責任です。
暇であることは、
仕組みがうまく回っている証拠なのです。

 

●強みに集中する社長ほど事業は加速する

真の意味で「社長になる」とは、
プレイヤーをやめ、経営者として
組織をデザインすることです。

個人事業の延長から脱却し
企業へと進化するには、
自分の才能を理解し、仲間の才能を活かす
仕組みを計画に組み込むことが不可欠です。

ここに踏み出すことで、事業は
「社長の頑張り」に依存しない
成長軌道に乗るのです。

 

強みに集中する環境をつくると、
意思決定の精度もスピードも上がります。
チームは役割を発揮しやすくなり、
組織全体の成長は加速します。

「才能を起点にした事業計画」は、
経営者を楽にするだけでなく、
事業の成長エンジンそのものなのです。

 

●あなたの才能を起点にした事業計画を!

忙しさから抜け出す方法は、
才能に立ち返り、強みに集中することです。

どんな才能をどう計画に組み込めるか。
その問いこそが、事業を
次のステージへ導く第一歩です。

参考書籍として、協会代表宇敷の著書

『起業家のための富を創る成功方程式〜事業計画づくり〜』(つた書房)
https://amzn.to/45hDV8v

もぜひ手に取ってみてください。

ウェルスダイナミクス理論をもとに、
自分に合った事業計画をつくり、
次の成長ステージを目指す経営者に
強力なヒントを与えてくれます。

 

(一社)日本適性力学協会
認定WDコンサルタント
喜多庸元

 

最新記事をメールで受け取れます。
ご購読登録はこちらから
https://pardot.profiletest.net/l/1001531/2024-02-08/wzxk