突然ですが、
あなたは「ソース原理」をご存じですか?

「ソース原理」とは、
ピーター・コーニッグが提唱した理論で、

「企業やプロジェクトの成功には、
 その背後にいる“ソース”と呼ばれる
 中心人物や原動力が存在し、
 その人物の情熱やビジョンが
 組織全体を動かしている」

という考え方です。

 

この考え方は、組織の成長に不可欠な
「エネルギーの源泉」をどのように見つけ、
活かすかを教えてくれます。

先日のウェスルダイナミクスFESTAで
ご登壇いただきました嘉村賢州さんは、
ティール組織解説の第一人者であると共に、

この「ソース原理」についても
日本への紹介の中心人物のお一人です。

ちょうど、今週の10月19日に、
ソース原理の入門&実践書として、

 

『ソース原理[入門+探求ガイド]』
「エネルギーの源流」から自然な協力関係をつむぎ出す
ステファン・メルケルバッハ (著), 青野英明 (翻訳), 嘉村賢州 (翻訳)
(英治出版)

 

が出版されるタイミングでして、
ソース原理は経営者やリーダーにとって、
社員一人ひとりの才能や情熱を
引き出すための強力なツールとして、
近年、注目を浴びています。

 

●ソース原理とは何か?

ここで僭越ながらソース原理について
簡単に説明をさせていただきます。

すべての組織やプロジェクトには
「ソース」となる人物が存在します。

この人物の情熱やビジョンが
組織の方向性を定め、
エネルギーを与え続けることで、
プロジェクトが成功に向かって進んでいきます。

この「ソース」の存在は、
組織全体に大きな影響を与えますが、
重要なのは、ソースは一人に限らない、という点です。

社員一人ひとりが「サブソース」となり、
全体の「ソース」のフィールドの中で、
イニシアチブをとっていくことで、
組織全体の成功につながります。

 

●社員のソースを見つけるためのヒント

ソース原理を活用するには、
まず社員がどこに情熱を持ち、
どんな場面で最も力を発揮できるか
見つけることが必要です。

社員との対話を通じて、
彼らがどのような仕事に喜びを感じているのか、
どのような役割で最も力を発揮できるのかを
理解することから始まります。

 

例えば、
新しいアイデアを提案するのが得意な社員や、
チームをまとめるのが得意な社員など、
様々な才能や適性が見えてくるはずです。

さらに、社員が自分の「ソース」に従って
行動できる環境を作ることも重要です。

自由に挑戦し、失敗しても
学び続けることができる文化を育てることで、
社員はより一層自分の強みを発揮することができます。

 

●ソース原理と才能経営®︎の親和性

これは、前出の嘉村賢州さんとも
ご一緒に考察を重ねているところなのですが、
このソース原理才能経営®︎メソッドは、
とても親和性があると確信しています。

会社の創業者や経営者たる「ソース」は
おそらく自身の才能プロファイルを活かした
経営や事業展開をしているでしょうし、

「サブソース」として、
組織内の現場で中心的に活躍する社員も
「ソース」の生み出したフィールドの中で、
それぞれの才能の活かし方を見出して、
役割を担っていると思われます。

 

すなわち、ソース原理の実践の
具体的な行動指針として、
才能経営®︎メソッドが役立つということです。

企業が「ソース原理」を取り入れることで、
社員の能力や情熱は最大限に引き出される、
とされています。

これは単に業績向上につながるだけでなく、
社員一人ひとりがやりがいを感じ、
モチベーションが高まるため、
離職率の低下にも寄与するでしょう。

 

また、個々の社員が自己の強みを
発揮できる環境が整えば、
チーム全体としての協力体制も強化され、
組織全体でのパフォーマンスが飛躍的に向上します。

これらは、まさに才能経営®︎メソッドが
目指している成果と一致しているのです。

 

ピーター・コーニッグのソース原理は、
社員の才能や情熱を引き出し、
組織全体の成長を促進するための有力な手法です。

ぜひご関心のある方は、
前に紹介した書籍などをお手に取られて、
企業経営に役立てていただけましたら幸いです。

 

(一社)日本適性力学協会
法人事業部ディレクター
西宮 鉄二

<法人向け問い合わせフォーム>
https://talentdynamics.jp/contact/

 

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