リモートワーク環境が一般的になりつつある今、
多くの経営者や人事担当者が、

“チーム(社員)のモチベーションをいかに保つか”

という課題に直面しています。

最新の研究によれば、
リモートワークをする社員は、
オフィス勤務の時よりも孤独を感じやすい、
ということが明らかになっています。

これは不安・ストレスの増大につながり、
長期的に見れば、会社全体の
生産性の低下を招く可能性があります。

 

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ロードプロファイル
喜多庸元(きた のぶゆき)です。
IT企業経営とICT顧問をしています。

今日は、

リモートワーク環境における
モチベーションを維持するための実践的方法

というテーマでお送りしたいと思います。

 

●作業環境の最適化

自宅での作業環境を整えることは、
モチベーション維持に非常に重要です。

たとえば、自然光のある場所を選ぶ、
快適な椅子を用意すること、など。
さらに仕事環境を生活スペースと
空間的・時間的に区切ることも効果的です。

これにより、作業の効率が
格段に向上すると確認されています。

多くの場合この分野は
リモートワークをする社員個人に
委ねられていることが多いと思いますが……

管理者側から、
リモートワークのガイドラインなどに
盛り込めると理想的ですね。

 

●オンラインミーティングの疲労軽減

“Zoom疲れ”と言われる
この問題を解決するひとつの方法は
「カメラオフ時間を設定する」ことです。

これにより、短期間のプライバシーが確保され、
心理的負担が減少します。

とはいえオンラインミーティングで
ずっとカメラをオフにしているのでは
積極的に参加しているのだかどうだか
わからなくなってしまいますね。

例えば、発言が主な会議ではカメラオン、
集中力が必要とされる作業を含む会議では
所要時間を宣言したうえでカメラオフにする、
などのガイドラインを社内で試してみてはどうでしょうか。

 

●時間の管理

Microsoft PlannerやAsanaといった
多様なツールを利用して、
自己管理を強化することも推奨されています。

こういった自己管理のメリットは
何より仕事と私生活のバランスが
取りやすくなること。

タイムマネジメント研修や
タスクマネジメント研修などを
取り入れるのも効果的です。

 

●音楽やエクササイズによる集中力アップ

音楽はリラクゼーションのためだけではなく、
集中力を高める効果もあります。

特定のBPMの音楽を聞くことで、
脳が活性化され、集中力が自然に高まると
科学的に証明されています。

特にクラシックやジャズといった
穏やかなジャンルがおすすめです。
ほかに環境音楽なども非常に効果的です。

 

私の場合、1〜2時間ごとに
エクササイズをすることもあります。

ここで言うエクササイズとは
スポーツというほど激しいものではなく
ストレッチや散歩に出かける、といった軽い運動です。

また、ずっと同じ作業をせずに
意識的に仕事の種類を変える
といった工夫もしています。

 

●まとめ

リモートワークは“両刃の剣”です。

自己管理が出来る人間にとっては
集中した環境で生産性が向上することが多いです。

しかし、自己管理に慣れていないと
相当な精神力を消費します。

ですので、リモートワークでの
モチベーション維持は、
個々の環境調整や時間管理が重要です。

ここで紹介した方法を取り入れれば、
あなた自身だけでなく、
チーム全体の生産性も向上するでしょう。

皆様のリモートワーク環境改善に
少しでも寄与できれば幸いです。

 

喜多庸元